子供に犬を飼うことを10年間我慢させてきたらどうなったか。。。

犬がどうしても飼いたかった子供に10年間も犬を飼うことを我慢させた結果起こったことを綴ります。

上海の獣医さん

さて、受け入れる

worldtravel12.hatenablog.com

覚悟はできたものの、実際には健康状態や予防接種など、必要な手続きがどうなっているのか、そして深刻な問題がないかどうかを確かめる必要がありました。それが確認できるまでは娘にも夫にも飼うとは言えない。。。ということで早速、近所の犬を飼っている人たちやレスキュードッグから犬を受け入れた人たちからまず、獣医さんを紹介してもらうことに。結論から言うと、3種類の獣医さんたちにお世話になりました。ここで紹介している獣医さんたちは基本的に英語もしくは日本語でなんとかなる獣医さんたちです。

 

1 中国人の獣医さん

これは国が管轄している病院の獣医さん。狂犬病の注射はShenpu_Pet_Hospitalで打たないと認められません。そして、この打ったという証明がないと後々、外国に連れ出すことも不可能です。

www.shenpucw.com

登録のチップもここで入れてもらえますし、予防摂取もここで大丈夫。何より、安いのがいいものの、かかる先生もしくは分院によっては本当に大丈夫???みたいなことも。。。これは、言語の問題があるから?

长宁分

上記分院には英語が通じる先生がいますが他のところにかかる場合事前に電話した方がいいかもしれませんね。

 

2 外国人の獣医さん

これは、ここよりもペットに関して進んだ医療の経験がある国、または英語圏から来た獣医さんという意味で、日本人、ドイツ人、シンガポール人、それから台湾、香港系の獣医さんがいるようですね。日系の方は現地に根付いている比率が高いせいか、日本人、と現地の方がお客さんに多いようで、ドイツ人は欧米系のお客さんが多い。シンガポールや台湾系も、現地、欧米系のお客さんが多いですね。

 

http://www.smartshanghai.com/venue/4084/St._Anthony_Animal_Recovery_Hospital_shanghai

http://www.pawivs.com/index.html

 

3 日系の獣医さん

 やはり日本人コミュニティーが大きいせいか、日本人の獣医さんもおられます。特に言葉や習慣に不安があるときは頼りになります。

しかも隣にグルーミングをしてくれるところや、日本からの餌や商品も売っているので便利。

上海正伊動物病院

http://www.zepets.com

にほんブログ村 海外生活ブログ 上海情報へ
にほんブログ村

にほんブログ村 犬ブログ 犬と子供のいる暮らしへ
にほんブログ村

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

上海の野良犬たち

娘の友人達には犬、猫を飼っている人が多いのですが、どこで手に入れたかということを聞くと、大抵が、道で拾った、もしくは道で拾った犬を保護しているレスキュー団体から譲り受けた、といいます。

 

欧米人と中国人の犬に対する感覚はまだまだ全く違います。実際、金銭的に豊かになってきている上海人はペットとして犬猫といった動物を飼い始めてはいますがそれはまだ全体から見れば少数派。ただの野良犬、野良猫を餌付けしているだけの状態も多く、見回りの人(警察?)が多くの野良犬たちを捕まえて処分しているのが現実のようです。しかし、もしラッキーであれば寒い冬、凍えそうな時道端や、飢えから、そして車に轢かれそうになるところから救い出された犬たちがいくのは、レスキュードッグといった団体、そして里親達のところです。そこでは里親が、引き取り手が見つかるまで必要な予防接種や検診、チップを入れたりといった登録事項等を済ませて、場合によっては外国に引き取り手がある場合もあるので犬を輸出する手続きも済ませてくれます。

また、学校で動物好きが集まるクラブのようはグループが保護された動物の面倒をたまに見たりもします。しかしそれでも引き取り手が見つかる犬は相当ラッキー。実際、たくさんの欧米人たちはそのルートで上海にいるうちに犬を引き取り、将来的に自国に連れていっているのです。

例えばこんな団体があります。

http://www.scaashanghai.org/

また、動物と一緒に飛んでくれるフライトボランティアも募集してます。

にほんブログ村 海外生活ブログ 上海情報へ
にほんブログ村

にほんブログ村 犬ブログ 犬と子供のいる暮らしへ
にほんブログ村

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

動物嫌いな夫

夫は動物嫌い(食べる以外)ですが、実は彼は子供の頃犬を飼っていたんですね。でも彼と父親はいつもその犬に噛まれて、母と弟はいつも犬と仲良しだったようです。嫌い、という感情は実は怖いというのと繋がっているように思います。犬の気持ちがわからない→するべきではないこと(余計なこと)をする→噛まれる→怖い→嫌い、という循環なのでは?動物の方も、言葉がわからなくてもそういう気持ちというか、空気感はすぐ読みます。何と言っても、小さい頃犬を飼う前に飼っていたモルモットを弟と一緒に 、高い所からおとす遊びをしていたということ。実験のように初めは低いところから、だんだん高い所になって、ついに2階から。。。子供は残酷です。

動物に関心がない夫を犬の方も理解して犬も夫の存在を無視する、ということになってしまいました。

 

一方、娘は大学に通うために遠方に住む姉に犬のことを話しました。姉も犬を飼いたくはないと思っている一人です。でも彼女の場合は、面倒見るのが嫌、犬よりも私が構ってもらいたいんだから、というタイプ。

そして、そんな上の娘が夫に一言。“新しい犬にママを取られちゃったね”

そして私に、“パパと犬を仲良くさせてあげて”

にほんブログ村 海外生活ブログ 上海情報へ
にほんブログ村

にほんブログ村 犬ブログ 犬と子供のいる暮らしへ
にほんブログ村

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

猫嫌いの父を猫好きにする方法

殿ちゃんという犬が脱走して以来、うちでは誰も動物を飼おうとはしませんでした。そんな中、小学校の3年生の頃でしょうか、猫が欲しくてやはり動物好きであった母にねだって飼ってもらうことになりました。父は何よりも猫が嫌いだったのにもかかわらず。。。。

私は結局子供の頃3匹猫を飼いました。初めの2匹はヒマラヤンという毛の長い、シャムネコという感じの猫で、特に始めにかったモペットという猫はビューティーコンテストで賞を取るような猫でした。今考えるとどう考えても母がそれを楽しんでいたとしか思えませんが。


綺麗にするために当時猫が濡れるのがきらいだとは知っていたものの、なんと私は一緒に浴槽にまでいやがる猫をお風呂に入れていたのです!
40度くらいのお湯の中で爪を立てて恐怖に目を見開いてじっとしている猫。2ヶ月に一度くらいのペースでそれやってましたからねえ。今思えばただの虐待です。(汗)その後猫用のドライヤー(アクリルの箱で右と左に丸く穴が空いていてそこから手を入れて猫の毛を乾かす)で乾かすのです。

 

家の中だけで飼う猫で、毛の艶も良くなるように食べ物にも普通のキャットフードだけでなく、特別なものも与えていた記憶がありますが、手をかけすぎて運動不足だったのかも。最後に心臓発作を何度も起こしていました。その猫を毎日のように会社に行く前に病院に連れていったのは猫嫌いのはずだった父でした。挙げ句の果てには病院の先生に、本当に猫が好きなんですね〜と感心されたと、嬉しいのか、嫌がっているのか複雑な表情で語っていた父の顔を今でも思い出します。

後から聞いたところによるとどうやら、母は父に猫を飼わないと、私が家出すると言っていたらしいです。 猫嫌いの父に猫を飼うことを認めさせそして最後に猫好きにさせてしまうという母のテクニック、さすがです。

にほんブログ村 海外生活ブログ 上海情報へ
にほんブログ村

にほんブログ村 犬ブログ 犬と子供のいる暮らしへ
にほんブログ村

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

私も子供の頃犬が欲しかった

ここで、自分のことも少し。。。

物心ついた時から動物好きであった私は事あるごとに動物を欲しがった記憶があります。そうは言ってももちろん親としては面倒を見るのが大変ということで最初に幼稚園生だった(?)私に買ってくれたのは“お散歩ダッキー”でした。一体この頃どれだけたくさんの親がこの商品のおかげで犬を飼わないで済んだことか(笑)

 

f:id:worldtravel12:20180306101821j:plain

(画像は雑貨やぽっぽやさんからになります)

 

でもやっぱり本物が欲しい、3人の子供を育てていた私の両親も動物を飼うことは教育上いいと判断したのでしょう、ある日、コッカスパニエルを連れてきました。父は猫は嫌いでしたが、本人曰く犬は好きだったので、 庭の片隅に犬小屋、その周りをフェンスで囲った遊びスペースも作り、立派な犬のテリトリーを作りました。子供ながらに立派だな、と思いましたが父はその犬に“殿さま”と名付け私たちはその犬を殿チャンとよんで可愛がりました。しかし実際は、兄たちはそこまで動物が好きというわけではなく、それどころか一人の兄は犬を怖がっており、私はもちろん小さいので面倒を見ることもできませんでした。まだ子犬だった殿チャンは、ある日、郵便屋さんが来て庭へ通じる扉を開けっぱなしにした隙に 逃げ出し戻ることはありませんでした。

 

しばらくたってから母が近所を歩いている時に、ある家に殿チャンらしき犬が飼われているのを見つけました。でも、もう誰も取り戻そうという気にはなっていなかったように思います。誰もまた犬を飼おうとは言いませんでしたから。

 

にほんブログ村 海外生活ブログ 上海情報へ
にほんブログ村

にほんブログ村 犬ブログ 犬と子供のいる暮らしへ
にほんブログ村

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

決意

さあ、お試しといって連れて来たにも、関わらず、娘の腕の中でうずくまっている小さな茶色い子犬を見た私は密かにもう飼うことを決意していました。そうはいっても夫も動物嫌いでアレルギー持ち。好きか嫌いかよりも、アレルギー反応が出るか否かが問題でした。幸い、動物嫌いの夫は1日たっても問題がなさそう。夫は犬の存在を無視しながらも、この犬は毛が抜けないらしい、と言います。その一言でこの問題はクリアー!

 

さあこの子を飼うために次に何をしたらいいか、何せ自分で犬を飼ったこともないのです。しかも初めての犬が上海の野良犬って、、、(涙)普通の神経ならありえない、と達観している自分がどこかにいる状態でした。これも、10年も子供に犬を買うことを我慢させてしまったからなのでしょうか。あまりにも現実はヘビー過ぎです。

 

そこで、同じコンパウンドの中のコミュニティーの人達、それから子供の学校のママ友達にここで犬を拾った人、飼っている人いる?って聞いて見たところ、、、

いるわいるわ、うちのように、親が反対しても、連れて来てしまった子供、逆に子供はどうでもいいと思ってたけど親の方が捨て犬を管理している団体から養子にもらって来た人達、自国から犬を連れて来た人たちもいますが、それは少数派。ほとんどの人の犬はここの捨て犬達だったのです。

 

注)ちなみに私が住んでいるコンパウンドには100世帯ほどの家族がいますが、日系の家庭はうちだけです。

にほんブログ村 海外生活ブログ 上海情報へ
にほんブログ村

にほんブログ村 犬ブログ 犬と子供のいる暮らしへ
にほんブログ村

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

誕生プレゼント

私達はその年の夏にアメリカから上海に移動してきました。秋に引越しの荷物が届き、片付けが終わり、娘も新しい学校に慣れてきたかなという11月の末に娘が犬を連れてきました。大きな移動、学校システムの違い、高校生で人間関係も難しい年齢、全てを考えても、彼女を取り巻く環境は厳しいものであり、私も彼女の心を癒すものが必要であるということはわかっていました。

そして学校で友達ができ始めると、犬を飼っている友人達が多いことがわかり、また犬 が欲しいといいだしていました。そんな状況の中、“犬を連れてきてもいい?お試しで家に泊めて、やっぱりダメだというのであれば、ペットショップにまた戻すから”という約束でとりあえず、連れてくるのを許してしまったのです。

 

 

f:id:worldtravel12:20180304112914j:plain

そして、娘の腕に抱かれたこの子を見たらますます、ダメとは言えなくなってしまいました。12月は娘の誕生月、17歳の誕生プレゼントになるのかな、と心の片隅でぼーっと考えながら。。。

 

今にして思うと、あのペットショップのオーナーが犬を預かっている間に、すっかり手入れをしてシャンプーもカットもして綺麗にしてあげていたのだと思います。

すっかり手入れもされてとても野良犬には見えなかったんですよね。。。

 

にほんブログ村 海外生活ブログ 上海情報へ
にほんブログ村

にほんブログ村 犬ブログ 犬と子供のいる暮らしへ
にほんブログ村

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村